うつは心の風邪ではなく、心の複雑疲労骨折!?

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うつは心の風邪?

 

うつは心の風邪と言う表現をされていた時代もありました。

この表現によって、気軽に病院にかかるようになりました。

気軽にかかることが良い悪いは別として、うつ病もその他の病気と同じく、早期発見が重要です。

精神病の一種であるうつ病というよりも心の風邪としてのうつ病であれば病院には行きやすくなります。

うつ病は心の風邪という表現に効用があったことは確かだと思います。

しかし、心の風邪という表現は同時に誤解も招きます。

風邪だと言われると、軽い、治る、一時的という印象を受けます。

うつ病の経過は、軽いとは言えません。

治るや一時的というよりは再発を防ぐコントロールをしていくイメージが正しいです。

ではうつ病とはやはり精神病でしかないのかと言われるとせっかくの偏見の改善が台無しになってしまう感じがします。

私にとっては「心の骨折」と言う表現が理解しやすいです。

 

さらに言えば「心の複雑疲労骨折」です。

なぜうつが脳の複雑疲労骨折かについて説明していきます。

 

心の複雑疲労骨折とは

 

うつ病は心の複雑疲労骨折という視点から3つ説明します。

 

①「骨折」であるから、治るまでは行動に障害が出る。

 

骨折している人に、痛いのは気持ちが足りないからだと、歩かせるともちろん悪化します。

うつ病の時も目には見えませんが骨折しているよりも大きく行動を障害します。

この目に見えないというところが辛く、解ってもらえないところです。

骨折している人に、「本当は歩けるんじゃないの?」とはなかなか言いにくいですが。

うつの人に「本当は働けるんじゃないの。」は言いたくなってしまいます。

本人も解らないため、歩いてしまうすなわち、働いてしまいたくなります。

骨折の時に歩けば、悪化するように、うつの時に無理して働けば悪化します。

 

②誰にでもおこる「骨折」だが、「複雑骨折」だから回復には時間がかかる。

 

心の風邪と言う表現の良いところもあります。この言葉でうつが誰でもかかるという理解も進み、受診はしやすくなりました。

うつは心の風邪ではなくとも、心の骨折ですのでだれでも起こることです。

しかし、心の風邪というような軽症というイメージは違います。

うつは心の複雑骨折です。

大腿骨の骨折などでは3ヶ月程度かかります。

複雑疲労骨折であるうつ病の回復には半年から1年程度かかることも多いです。

 

③骨折の中でも再発しやすい疲労骨折

 

骨折であれば治れば、問題なく過ごせることが多いです。

しかし、うつ病の場合は再発しやすい「疲労骨折」です。

治った後も気をつけることが再発を防ぐために大切です。

 

心の複雑骨折であるうつ病についての説明でした。

 

 

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