考え方より「認知」を変えれば上手くいく3つの理由

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認知行動療法に認知という言葉が入っていますがそもそも認知とは何かという話です。
考え方を変えるなら思考行動療法の方がわかりやすい気もします。
認知と思考がどのように違うかについてです。

認知とは

知覚と思考の間といった感じでしょうか。
知覚は目や耳などの感覚器から外界の情報を取り入れる事です。
思考は外界の情報なしで行う情報処理です。
この間なので認知とは外界の情報ありで行う情報処理となります。
認知機能とは外界の物事を受け取る機能という事になります。
認知症では認知機能障害があり、知覚には問題がないが、外界からの刺激を間違って受け止めてしまいます。
うつ病でもこの認知機能障害があると言われています。
うつ病の認知機能障害は先に気分の落ち込みが来る事と、本人が自覚しやすい所が認知症と違うところです。
うつ病による認知機能障害であれば、認知症に見えてもうつ病が治れば治ります。
この2つの区別は精神科医も悩む事があります。

認知行動療法における認知とは

認知行動療法における認知はもう少し違います。
外界の物事を受け取る事では一緒ですが、この外界の事は知覚で取り入れた事ではなく、出来事そのものをさします。
外界に対して「意味」を与える機能です。
認知行動療法では、重要な事は出来事そのものではなく、出来事に対する解釈が感情を生む事です。
この解釈にあたる意味付けが「認知」をさします。

認知に注目する方が実用的な理由

で、ここから認知とはどういうものかについて考えます。
ニコラス・ハンスフリーの書いた「ソウルダスト」という本があります。
とても面白い本で、知覚を外界の刺激なしで脳で作り出しその刺激をさらに受けて新しい刺激を作るという作用、から意識が生まれるといった趣旨の事を述べます。
本来は赤い色を見て知覚して認知するところを、「赤」という言葉で認知を作り出し外界の刺激なしの思考が可能になるというわけです。
この「思考」はある意味自由自在ですが、移ろいやすい事が欠点です。
思考を変えようとすると、変えてもすぐ戻ります、もともと外界の刺激なしですから。
また、抑うつ的な時はどうしてもマイナス思考の方にすぐ移ろいます。
知覚を変えようと思ってももちろん難しい。
と、言う事で認知行動療法では、この間の認知を変えようという事になります。
この利点は3つあります。
①上記に述べたように知覚より変えやすく、思考より変わりにくい。
②思考とちがって知覚した後に生じる最初の感情から処理が出来る。
③一度変われば今後は知覚するたびに自動的に変化が適用される。
この一石三鳥が認知行動療法が思考行動療法ではない理由です。
認知を変える事で、実感的には自分が変わっていなく、世界が変わったように受け取ることができ、思ったようにならない世界において自己コントロール感を取り戻す事が出来ます。

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