摂食障害の原因はセルフコントロール

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摂食障害と言われている有名人は多いです。
カレン・カーペンター、ダイアナ妃、オードリー・ヘップバーン。
あれほど美人なのになぜさらにやせようとしてしまうのか。

セルフコントロールという麻薬

摂食障害(拒食症)の原因は自分をコントロールしたいという気持ちにあります。
摂食障害は不思議な病気です。
一般的にはダイエットをきっかけに発病すると言われています。
事実そうです。
しかし、そうなると疑問がわきます。
どうして明らかにやせすぎて「きれい」ではないのにさらにやせようとするか。
これを理解するのがセルフコントロールです。
自分を操作できないようになってしまうという恐怖があります。
これはストレスに対抗する力がない時は大きな脅威です。
コントロールできない恐怖を押さえるために自分をコントロールしているという確証が欲しくなります。
Fairburnはコントロールという問題を強調しました。
仕組みとなる3つの領域を説明します。
食事のコントロールは体重という結果にでるため、セルフコントロールの明確な指標になる
体重というのは結果に出やすいです。
最初はダイエットの為の食事コントロールであったとしても
達成感を感じることでセルフコントロール出来ていると言う自信に結びつきます。
飢餓感がセルフコントロールに対する脅威となる。
セルフコントロールで自信を持つことはもちろん良いことです。
しかし、体重をコントロールできないとセルフコントロールできていないと思うことは負担になります。
「したい」から「せねばならない」に変わることで負担のかかる考えに変わります。
このきっかけになるのが飢餓感です。
セルフコントロールに対する大きな脅威と感じられます。
飢餓感を脅威と感じることでこれに負けてしまうことへの恐怖が芽生えます。
これによって「したい」はずだったダイエットが「せねばならない」ものとなり、抜け出せなくなってしまいます。
やせていることをセルフコントロールできているとする文化
この動きを加速させるのが文化の影響です。
いくら「やせていれば良いというわけじゃない。」ということを強調しても
テレビや雑誌ではやせている人が評価され、やせることが賞賛されています。
これらの3つの仕組みによってセルフコントロールが拒食症を引き起こすと言われています。

コントロールしたい気持ちを治療に生かす

ではどうすればこのセルフコントロールから抜け出せることができるか。
説得は効果がありません
必要なことは本人がセルフコントロールがどのような意味をもつか考えることです。
摂食障害は「自我親和的」と言われます。
説得の不利な点は自分といつも一緒にいるのは自分という点です。
説得でその時は納得したとしても自問自答している間に元の考えに戻ります。
必要なのは考え方を変えることではなく、自分を理解することです。
しかし、これは恐怖です。
本当は自分自身をコントロールできていないことに向き合う必要があるからです。
コントロールすることよりも人生のゴールについて考えます。
やせていることを人生のゴールとすることがほかの人生のゴールとどのように関連するか
という点から考えてきます。
この考え方の利点は食事コントロールをする、しないという枠から抜け出せることです。
拒食症の人は「がんばりやさん」です。
いくら不健康になるからといってこの「がんばり」を否定されることは辛いです。
病気というのは悪い考えが原因になるのではなく、その人の個性が都合悪く出てきた時に発生します。
必要なことは都合良く個性を使うことです。
そのために「がんばる」方向を人生のゴールを定めて行くことで健康的なエネルギーとして使うことが出来ます

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