検査をしてもわからない症状を改善する方法

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わかってもらえないことは辛いです。
精神療法の中で一番大切なことはわかってあげることかもしれません。
今回は「わかってもらえないこと」で悪化していく病気です。

身体化とは

この説明はしにくいです。
身体化は医学で説明のつかない症状をいくつか持つことを指します。
軽症型の身体化と呼ばれる、3つ以上の説明のつかない身体症状を持つ割合は
内科の外来患者のなんと5人に一人
とも言われています。
身体化とはストレスが身体症状として出ることです。
ここまで説明すると不快に思う方がいるかもしれません。
私がこんなに苦しい思いをしているのに「わざとしている」というのかと
身体化の人は「わざとではないか」とうんざりするほど言われ
自分でももしかしたらと自問自答することもあり、苦しんでいます。
それでも症状はある。症状があることはもちろん本当なのです。
自分が嘘つきだと思われることは辛いです。
苦しいのにわかってもらえない。そのきもちで2重の苦しみです。
事実、身体化は症状は長期にわたります。
治癒すればなおる医学的な証拠のある痛みと負けず劣らず身体化は苦むことになります。

身体化の改善にまず必要なこと

これももちろん一筋縄では行きません。
上のような説明をしたところで、わかってくれない人がほとんどです。
残念ながら医師のなかにも同様な対応をする人がいます。
全員にわかってもらうことは無理です。
まずは上のようなことをわかってくれる人を探しましょう。
身近な人かもしれません、精神科医が役立つかもしれません。
そのような人を見つけることで自分の身体症状を一生懸命説明しなくてもわかってくれる人を探すこと
これが第一歩になります。
ここで言う解ってくれる人とは医学的説明がつかなくても苦しいことを解ってくれる人のことです。
逆にもっと検査すれば医学的な証拠がでるはずだ、と言ってくれる人は違います。
そう言ってくれる人が自分を解ってくれる人だと思ってうれしくなります。
しかし、検査すればするほど身体化は悪化することになります。
この言葉も反発を招きやすいですが、必要な考えになります。

治療にあたって必要な心構え

一番必要なことは不安を避けないことです。
少し厳しいですが必要です。
相談を受けた側も解ってあげることはもちろん必要ですが。
身体的な異常がきっとある思うことを支持すると悪化に手を貸すことになります。
医学検査はもちろん必要です。
しかし、一通りの検査をした後、心配が増大してさらに検査を受けると
身体化は悪化してくることが研究で解っています。
検査をした後の方が、「他の原因があるかもしれない」とその他の検査もしたくなり、不安は減少しない人が研究では多かったとのことです。
一通りの医学検査をした後、不安から次の検査をすることは避ける心構えが必要です。

不安を避けない方法は症状があったとしてもそれを嫌がって行動は変えないことです。

自分の苦しみを解ってくれる人を探し、
「もっと検査すればきっと原因が解るよ」という言葉に打ち勝ち
症状があっても出来ることを増やしていく、

この完全装備が整えば快方に向かう準備が出来ます。

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