心と体、城に閉じ込められた王様

スポンサードリンク

今回は心と体の関係についてです。

心と体の関係は

城に閉じ込められた王様、です。

 

By: Jim Linwood

 

心と体の密接な関係

 

考えているのは脳です。感じたり、行動したりするのは体です。

人間の中で偉いものは何だ?それは脳に違いない

しかし、脳に違いないと考えているのは誰だ

それは脳だ。と笑い話もあります。

今回は体の中に住む偉い王様の話です。

 

心とは城の中に閉じこもる王様

 

脳は外界との接点はありません。

体という城に閉じこもっている王様、のような役割でしょうか。

自分の部下に命令を出して城でもある国全体を動かして

その部下から情報をもらってまた命令を考えます。

 

体は基本的には王様をいさめるような事はしません。

さらに裏切る事も出来ません。

 

従って、王様は勘違いしやすいです。

「自分は外界の事を良く知っている。」

しかし、実際に見た訳ではなく手紙を読んでいるだけです。

誰もが意見を言わないから勘違いしがちです。

 

この王様が手紙でしか外界の様子を知れないように

人間も神経を通してしか外界を認識出来ません。

これは実は相当に小さな穴からかろうじて外界を捉えているほどのものでしかないのです。

 

できない王様とできる王様

 

動物は遺伝子の情報という「秘伝の書」があり

それに従って行動します。

しかし、人間は王様がいます。

臨機応変に行動を変えられますが

同時に間違った判断をしてしまいます。

 

うつ病のときを考えてみましょう。

うつ病は神経伝達物質が減少する病気です。

うつ病の初期は城の中に手紙が少なくなった状態です。

 

まずは、うつ病の理解が無い王様についてです。

手紙が少なくなると、

王様は心配になってもっと行動するように手紙を出そうとします。

しかし、手紙が少ないので出しても出しても行動は少ないままです。

この状態が心ばかり焦っているのに、体が動かない

うつ病の初期の状態です。

 

次第に王様はあきらめます

「どうせ手紙を出しても言う事きかないなら出すのをやめよう。」

こうなると、実は手紙の量が増えてきても

行動の量が増えなくなってしまいます。これがうつ病の後期です。

 

うつ病を理解した出来る王様はどうでしょうか。

「これはうつ病だから手紙がへって行動が出来ないんだ。」

と王様が理解して

「どうやら、焦って手紙を出すよりも、ゆっくりして手紙を節約した方が良いようだ。」

と決断する事です。

心である王様も焦らず、部下たちも休息を取り、手紙の量も節約されます。

手紙が増えてきたら

「もうそろそろ手紙出しても良いな」

と少しずつ行動を増やしてもいいな、と思うようになります。

 

王様が上手く国を統治するためには

 

王様が国を統治するためには。えらそうにしない事です。

王様は決断をしますが、手に入れられるのは手紙だけです。

神経からの情報にすぎません。

 

自分は何でも知っていると思うのではなく

全ては神経からの情報だけで判断しなくてはならない

という冷静な考えが必要です。

 

うつ病の時、出来る王様は

手紙の量や内容をそのまま受け取る事をしていません。

「これはただ手紙が少なくなっているからかも」

と考えました。

 

このように

そのまま情報を受け取って反応するのではなく

一度立ち止まって考える事が必要です。

一度立ち止まってから判断することで

手紙に過ぎない神経伝達物質からの情報であっても

効率的な行動を起こす事が出来ます。

 

ちなみに【認知行動療法】は立ち止まった時に見る

参考書としてはとても役立つと思いますので

これからも是非ブログをご覧下さい。

 

王様の例と、心と体の関係についてでした。

 

スポンサードリンク

コメントを残す


2 × 一 =

サブコンテンツ

このページの先頭へ