新型うつ病とは?治療は?

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yahooニュースに新型うつ病の記事がありました。

 

日本うつ病学会は20日、北九州市で開いた総会で、自分の好きな仕事のときだけ元気になるなどの特徴がある、いわゆる「新型うつ病」について、企業は患者を排除せず適切な診断が必要だと訴えた。

同学会は昨年7月に初めてうつ病の治療指針をまとめた際、「医学的知見の明確な裏打ちはない」と新型うつ病を指針の対象外としたが、悩んでいる患者は少なくなく、うつ病や適応障害、人格障害など、適切な診断が必要とした。

 

 

新型うつ病の難しさ

 

新型うつ病で難しい所は診断です。

新型うつ病の診断について考えたことを書いていきます。

 

診断することと治療が必要であるということ

 

うつ病と診断されたら治療をする。

当たり前の事の様に思えます。

 

しかし、うつ病の研究で分かってきた事として

軽症のうつ病には薬があまり効かない、という事実があります。

 

ここで私達医師は選択を迫られます。

軽症のうつ病だからあまり効果がないけど薬を一応出しておく

軽症のうつ病だから薬はあまり効かないですよと伝える。

 

あまり効かない薬を出すのも、病気と診断しておいて治療しないことも

どちらも心苦しい所があります。

 

では精神療法、認知行動療法はどうか

残念ながら、軽症に対してハッキリと効果があると言い切れるわけではありません。

 

新型うつ病の治療

 

では治療がまったく効かないのか、と言うとそうではありません。

 

実は効くかどうかを確かめる研究は

薬をだして、外来に通っている人と、病院に来ない人を比べているわけではなく

偽物の薬を出して外来に通っている人を比べています。

 

高血圧等であれば、偽物の薬を出して外来に来てもらっても

血圧の値は変わらないでしょう。

 

しかし、うつ病の場合は病院に来て、診断してもらって、医師から薬をもらえば

その薬が偽物であっても安心感や自分の病気に目が行くことで

うつ病が治っていくという事が分かっています。

 

うつ病の薬が効かないと言うよりは

病院にきて安心し、自分の病気に目が向くことが

内科の病気と違って効果的である、と言えます。

 

新型うつ病の扱い方

 

病院に来て診断をしっかりしてもらうことは大切です。

実は重いうつ病であったものを治療せずにおくことは危険です。

 

しかし、軽いうつ病であったと分かった場合必要な方法は各々です。

病院に来て医師と話をすることが合う人もいるでしょう。

このサイトなど、認知行動療法のやり方を生かすことで楽になる人もいると思います。

 

新型うつ病、もしくは軽いうつ病の時は

安心感を持って自分の病気に目を向けて病気の付き合い方を模索すること

が大切なこととなります。

 

新型うつ病に対しての記事でした。

 

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