アスペルガー症候群の特徴は情報の処理にある。

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今回はアスペルガー症候群についてです。

言葉だけは有名にはなっていますが、一体何が障害されているのかについては知られていません。

最初に結論を書くとアスペルガー症候群は脳の情報処理の障害と言えます。

大きく分けて、他人、自分、人間関係以外の情報処理に障害を来たします

 

 

他人についての情報処理

 

他人についての情報処理が出来ないことが一つ目です。

 

私達は自然に多くの情報を処理しています。

私達は周囲からの情報を集めて、行動を決めます。

 

集団で話しているとき

今誰が話しているのか、話題は何か、相づちは誰が打っているか

誰がどこを見ているか、参加者は誰がいるか

実に多くの情報があります。

 

それを元に

いつはなせばいいのか、何を話せば良いのか

どんな言葉遣いで話せば良いのかを決めなければなりません。

 

一つ一つの情報を分けて捉えて組み合わせて判断している時間はありません。

そうするのではなく、多くの場合は何となく常識的な対応をしようと考えれば

ある程度は自動的に処理が行われます。

 

アスペルガー症候群の人はこれが難しいと言われます。

試しに会話をしている時に、情報を集めて、判断して、そこから話す事をいくつか考えて

その中で一番適切な会話をするよう努力してみて下さい。

 

何となく出来ることも出来なくなってしまいます。

これが他人に対する情報処理の障害があるときにおきていることです。

 

自分についての情報処理

 

次は自分についての情報処理です。

他人がいなくとも自分自身だけでも処理すべき情報は限り無くあります。

 

今は暑いか、寒いか、気分はどうか、何をしているか

自分はどう反応しているか、どんな行動を次に取るのか。

 

どのように情報を集め、どう行動するかは

自分1人だけであったとしても簡単な事ではありません。

 

アスペルガー障害では自分に対する情報処理も障害されていることが多く

他の人と違う音や感覚が非常に苦痛に捉えられたりします。

 

自分の状態をうまく情報処理できない

急にパニックになったり、イライラしたりします。

 

人間関係以外の情報処理

 

情報処理は自分や他人と言った物だけではありません。

周りの状況に対する処理も障害されます。

 

例えば、計画を立てたり、柔軟に行動したり、時間を守ったり

これらにも多くの情報の処理が必要とされます。

 

残り時間は、どれだけ順調か、どれだけ余裕が必要か

多くの情報を元に臨機応変に対応が必要になります。

 

アスペルガー症候群の場合は

周囲の情報をうまく処理できず、結果として、柔軟な対応が出来なくなります。

 

他の人から見ればそれが頑固な態度に見えたりします。

 

障害ではなく捉え方の違い

 

これまで障害と説明はしてきましたが

これは同時に役に立つこともあります。

 

普通の人ではすぐに飽きてしまうことでもしっかり続けられたり

他の情報を遮断することで特定の情報に対しては

他の人よりも詳細に知ることが出来たりします。

 

絵を描いたり、間違いを見つけたり、記憶力が良かったりするのは

これまで障害と説明してきた特徴からの利益だったりします。

 

アスペルガー症候群の情報処理についての説明でした。

 

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