うつ病の診断と原因と治療

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うつ病とはどのような病気でしょうか。

落ち込む、自殺する、心の風邪、などなど。

一体うつ病って何?と思います。

 

うつ病の診断

 

実はうつ病という病気自体が採血などの検査で証明される訳ではありません。

これだけの症状を満たせばうつ病としましょう。

そのようにして決められた病気がうつ病です。

 

であれば、精神科が金儲けの為に病気を作っているんだ、そう考えるかもしれませんが精神科医はそこまで悪人ではありません。

 

病気の原因は解らないけれど、これだけの症状の人たちは医学が役立つ

病気と診断して治療する事で実際に患者さんが良くなる。

大切なのは抽象的な事ではなく、具体的な事です。

うつ病かどうかというよりも、どうしたらこの辛い状況から抜け出せるか、

うつ病の診断では大切な事です。

 

うつ病の診断

 

前置きはこれくらいにしておいてうつ病の診断について書きます。

DSMという診断基準が使われます。

9つの項目のうち5つ満たせばうつ病です。

このうちの2つがどちらかは満たさなければならない重要な項目です。

 

主要な2つの項目を満たせば90%程度が結局うつ病を満たすとも言われます。

まずはその2つの項目から説明します。

解りやすくするために基準は少し書き換えてあります。

 

①落ち込んだ気分が続く

②何事にも興味が持てなくなった。

 

それほど複雑ではありません。

この2つを2週間、毎日満たせばうつ病と診断される可能性は高いです。

正常な人でも落ち込む事はもちろんあります。

しかし、1週間ぐらいすれば1度くらいは少し落ち込まない気持ちになる事もあるものです。

2週間ずっと落ち込んだり、興味が何にも持てなかったらただ落ち込んでいるだけでは無い可能性があります。

うつ病の可能性が高いという判断になります。

 

普通の落ち込みがうつになっていることが多い状態だとしたら

うつ病の場合はうつから少しの時間も抜け出せなくなっている、という感じでしょうか。

うつになっているだけでなく、うつから抜け出せなくなっていればうつ病です。

認知行動療法や薬による治療が効果的な事が多いです。

Sad Old Woman

 

その他の項目についてもあげておきます。

 

食事がとれなくなる、眠れなくなる、動きが遅くなる、疲れがたまる、自分を責める、集中力が落ちる、死ぬことを考える

 

先ほどの2項目と合わせたこの9項目から5項目満たせばうつ病の診断になります。

このように簡単に診断はできるのですが

精神科の診療の中では診断は満たすけれど、うつ病ではなさそう、とか。

抑うつとか興味の低下とか無いけどうつ病かもしれないとか。

臨床の知恵というのが必要になってきます。

しかし、とりあえず、診断基準を満たすならば、まずはお近くの精神科医にかかる事をお勧めします。

 

うつ病の原因とは

 

うつ病は1つの原因でおこる訳ではありません。

遺伝子が関係している、ストレスが悪い、特定の食事がわるい

はたまた、現代の人は甘やかされてたるんでいるからうつ病になる。

原因についても様々なことが言われます。

このどれも正解であり、間違いです。

うつ病とは生物要因、ストレス、遺伝的要因が重なって発症する病気です。

 

うつ病の生物学的な原因

 

うつ病で最も可能性が高い物質としてあげられているのが

セロトニンです。

これは脳が動くためのガソリンと言えるかもしれません。

セロトニンが影響している理由として、

様々な抗うつ薬がこのセロトニンを増やすからだと言われています。

脳のガソリンが無くなるとどうなるか、ということですが。

 

①考えるのが辛くなる

②動くのが辛くなる

③選択の幅が狭くなる

 

Education

 

ガス欠では車は走りません。

同じようにセロトニンがなくては脳は動けなくなります。

 

この中で理解されにくいのは③の選択の幅が狭まる、という項目です。

「死にたい」という時、普通の人が死にたいというのとは違います。

かといって、死にたいといってかまってもらいたい訳でもないのです。

 

どうしても死にたいと言っているのに、死なないでいるのはそう言ってかまってもらいたいからだ。

と誤解される事があります。

精神科医だってうつ病になると死にたくなります。

「死にたい」という気持ちはそれ以外に解決方法が思い浮かばない。

すなわち選択の幅を狭めるというセロトニンの症状であると考えられます。

 

うつ病の心理学的な要因

 

認知行動療法では、状況と感情の間に「認知」が生じると考えます。

試験に落ちて落ち込む、のではなく

試験に落ちて、自分なんかもうダメだ、と思って落ち込むのです。

もし、こんな試験は誰も通らない、と思ったらそれほど落ち込みません。

 

この「認知」がうつ病のときは否定的な方に傾くと言われます。

認知行動療法の創始者であるBeckは、自分、世界、将来にたいして悲観的になると言いました

人は自分が感じるものが世界の全てです。

そのため、認知が否定的であれば全てが否定的に思えてしまいます。

 

人に見られただけで、「自分は避けられている」

1日電話が無いと「誰からも嫌われている」

目の前で信号が赤になると「自分はいつもついていない」

このような認知を繰り返せばもちろん将来についても悲観的になります。

 

うつ病になった後、抜け出せなくなって来るのは

歪んだ認知によってうつがひどくなるほどさらに悲観的になり、悪循環を来すためだと言われます。

 

うつ病の治療法

 

うつ病の治療法として様々なものが言われます。

遺伝だから治らない、気合いで治る、この食品を食べれば治る、祈ればなおる。

実はこのどれもが正解でもあります。

理由は、うつ病はほっておいても一定の割合で治るからです

そのため、どのような治療法をとっても治る事があってしまいます。

これが様々な治療法が広まってしまう原因です。

 

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では、医学も同じではないか、と考えるかもしれません。

医学では(統計学的)エビデンスという考え方が採用されています。

そこで、自然に治ったりたまたま治ったことを除外して結果を出します。

 

何人かに使ったら治ったから効果がある、と証明されるわけではなく、

薬を使った100人と使わない100人の間でしっかり差がないと治療としては認められません。

さらに、その研究は世界中で検討されます。

医学の治療法は世界中の医師の批判をくぐり抜けたものといえます。

 

このような厳しい試練で認められた主な治療法が薬物療法と認知行動療法です。

 

薬物療法

 

うつに薬は効くのか、効かないのか、議論されます。

この議論は決着はつきません。

効く人もいますし効かない人もいますのでどちらも正解になります。

 

8000人を対象にした研究があります。

うつ病の患者の研究で1ヶ月半程度で症状が半分になった割合は

薬を飲んだ場合は60%で薬を飲まなかった場合は40%です。

逆に言えばどんな治療法であっても40%には効いてしまいます。

 

薬を使えば6週間で20%良くなる確率が高まるということになります。

これが薬によるうつ病の治療のききめです。

 

認知行動療法

 

では、認知行動療法はどうか。

薬物療法と認知行動療法は同等の効果がある、と言われています。

 

認知行動療法では先ほど説明したような認知のゆがみを少しずつ補正します。

具体的な方法はカテゴリーのうつ病や認知行動療法のところにのせてあります。

 

例としては、

自分の認知をみつけて、否定的に考えすぎていないか確かめるくせをつけたり

うつ病で気持ちが落ち込む時に引きこもってしまうのをやめてみるという行動から変えたり

そのときのストレスを解決する。など様々な方法があります。

 

具体的な方法についてはカテゴリーなどからご覧下されば幸いです。

 

 

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