抗不安薬をずっと飲んではいけない本当の理由

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抗不安薬とはどんな薬か

 

抗不安薬とは不安を押さえるために飲む薬です。

薬の成分としてはベンゾジアゼピンという成分になります。

代表的なものとして、デパス、ソラナックス、ワイパックスなどがあります。

効果としては一時的に不安を押さえる効果、眠くなる効果があり

副作用としてはふらつきが出たりすることが多いです。

化学的な作用ですが脳内の「GABA」という物質に働きかけます。

GABAは抑制系の神経伝達物質です。

「アドレナリン」などとは逆の作用で、GABAが増えれば脳が落ち着きます。

抗不安薬はこのGABAを増やすことで脳を落ち着ける働きがあります。

 

抗不安薬の飲み方

 

この薬は不安を落ち着けます。

しかし、人間の思考によって生まれる不安の衝動はかなり大きいです。

さらにこの抗不安薬は飲んですぐに効くわけではありません

効き始めるのに薬によりますが、15分ぐらいはかかります。

そのため、不安でどうしようもない時に飲んですぐ不安を下げようとすると飲んでも下がりません。

量を増やしたくなり、効き始めた頃にはふらつきや頭がぼーっとするトいうことになります。

一番ひどい不安を過ぎた後、さらに何度も不安がきてしまうような時

このようなときはまた不安が再発する可能性があります。

抗不安薬を使用することでこの不安の再発を押さえることが出来ます。

 

抗不安薬の依存性

 

抗不安薬で現在使われているベンゾジアゼピンは依存性は少ないと言われています。

やめる時に震えがでたりけいれんを起こしたりする離脱症状は少ないです。

そのため、ベンゾジアゼピンんは安全な薬です。

一時的に医師の指示で飲む分には危険性という点では少ないです。

 

抗不安薬で何が問題か

 

であれば、ずっと飲んでいても良いのかということですが、

危険性の面では問題はありません。

長期の副作用も少ないです。

しかし、問題は3つあります。

飲んでいると効かなくなる

ベンゾジアゼピンは飲んでいると徐々に効きが悪くなってきます。

数ヶ月程度は効いているんですが、それ以降は効果が無くなります。

やめると不安が出るので、飲んでいた方が効いている感じにはなります。

しかしそれは減らすとより悪化する状態になっていて、飲んでる状態では効果が無くなっています。

この結果、どんどん量が増えていくというパターンになってしまうことになります。

不安の再発

①でも説明した、やめると不安がでることも問題です。

もともと不安が辛くて飲んだのに、やめることで不安がでることになります。

そうすると不安を予防するためには薬を飲み続けることになってしまいます。

飲んだという安心感

薬を飲んだという安心感も不安を改善させます。

しかしこれは「回避」になってしまいます。

「回避」は【不安】でも説明しましたが、

不安を避けることによって不安を悪化させる原因にもなります。

「薬をのんだから大丈夫」と思う気持ちが

「薬を飲めなかったら大変だ」という気持ちにかわり

不安をさらに悪化させる原因となります。

 

抗不安薬とのつきあい方

 

抗不安薬は安全な薬です

しかし、これらの問題点があるため

抗不安薬を効果的に使うには使い続けないことが大切

ということになります。

 

 

 

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