不安の解消は先回り法をすること
不安の仕組み
今回の不安に対する先回り法は私のオリジナルです。
もしかしたら、同じこと考えている人もいるかもしれませんが。
まずは不安の仕組みから説明します。
【不安】でも説明しましたが、不安の悪化は「回避」することで起こります。
したがって、回避せずに【暴露療法】をすれば不安はおさまります。
回避とは不安にならないように工夫することで、暴露とは不安に向き合うことです。
まずは不安がどのように起こってくるかの説明です。
不安がおこる理由
不安がが起こる原因は心配することからです。
心配によって不安が生じます。不安が回避の行動をおこします。
【全般性不安障害】で多い心配として「自分がおかしくなっちゃうのでは」という心配があります。
「おかしくなってしまうのでは」という心配が生じます。
するとそれは動悸などの症状を伴った不安になります。
この不安は苦しいので何とかしようとします。
深呼吸してみたり、薬を飲んでみたり、人に話したり。
もちろん、不安が強すぎる時はこれらのやり方で一旦不安を下げることが重要です。
しかし、これは回避にもなってしまいます。
回避すれば一旦はおさまった心配も次にまた生じてしまいます。
この心配→不安→回避
の流れが不安が起こる理由です。
先回り法
先回り法とは心配が生じたら不安が生じてしまう前に自分から不安になることです。
「おかしくなってしまうのでは」という心配が出てきます。
その時すかさず「おかしくなってしまうと思って不安だ。」
と自分から考えてしまいます。
もっといえば「あと5秒でおかしくなろう」としてしまっても良いかも知れません。
思考は自分で考える思考の他に
勝手に出てきてしまう【自動思考】があります。
この自動思考が出る前に自分の思考を先回りさせること、これが先回り法です。
この先回り法が効果がある理由は二つあります。
①不安になろうとおもうと不安になれない
そもそも、「おかしくなろう」と思っておかしくなることはできないものです。
実は、おかしくなることだけでなく「不安」も同じです。
何とかして「不安」になろうとする気持ちが強まれば強まるほど
「不安」にはなれず、逆に不安がおさまります。
人間はどうしても最初は不安を何とかしようとしてしまいます。
これは本能に組み込まれたプログラムです。
しかし、現代社会では不安はすぐに解決しません。
本能はそうなってしまうとさらに不安を強めて解決をはかります。
この悪循環をきるためにはあえて不安になろうとすることが必要ということです。
②予測をしてしまうことで不安が下がる
不安は先行きの不透明から生じます。
正体が解らないものが不安を起こします。
先に起こることが恐ろしいことであっても、どんなことか具体的に予測できれば
不安もおさまることが多いです。
この先回り法はあえて不安になるだけでなく予測もかねています。
心配から不安になってしまう時、
あえて、何度も予測を自分に言い聞かすことで。
これは不安になる必要はないということを強調する効果があり、結果として不安はおさまります。
不安の解消法としての先回り法でした。