認知とは、思考とは:認知行動療法の考え方

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たまには基本に立ち戻って

認知行動療法の基本的な考えについて考えてみます。

 

 

認知と思考の違い

 

まずは認知と思考についての違いについて考えます。

 

認知とは

 

認知行動療法のなかで

行動の方はわかりやすいのですが

認知の方はつかみづらいです。

 

認知とは何か、行動と思考ではダメなのか。

正確さより何となくつかむことを優先して説明します。

 

認知は思考であるとも言えます。

思考は広義には心が動くことを指しますので

認知も思考の仲間です。

 

しかし、認知とは思考の中でも

受け取り方であるという側面を重視します。

 

思考を変えるのではなく受け取り方が変わる

 

落ち込んでいるときは楽しいことを考えなさい。

認知行動療法はこのように誤解されることもあります。

 

また、考え方が悪いから変えなければならない、と思い

そんなことは余計なお世話だと考える人もいるかもしれません。

 

認知行動療法は認知、すなわち受け取り方を重視します。

 

例えば誰かに悪口を言われて落ち込んだ人がいるとします。

その人に対して

「もっと楽しいことを考えたら良いよ。」

「悪口ぐらいで落ち込んでしまう考え方を変えれば良いよ。」

このようなアドバイスは余計なお世話でしょう。

 

これは思考を変えようとしている場合です。

思考は其々の人の個性であり、自分の意思で考えていくものです。

 

しかし、その悪口を言っていた人が

実は自分をさらに上の上司に推薦していたと知った場合はどうでしょうか。

 

落ち込まないことは無いにしても

落ち込み方は少し変わってくるのではないでしょうか。

 

思考自体は変わらなくとも

受け取り方という認知が変わってくると

落ち込むという結果も変わってきます。

 

認知は行動や思考に大きな影響を与える

 

認知について見てきました。

この認知が行動や思考に大きく影響を与えています。

 

認知は気づきにくい

 

また、この認知は気づきにくいという特徴を持っています。

自分が何を考えているかということは意識していても

自分がどう受け取ったのかということは意識していないことが多いです。

 

先ほどの例で行くと

悪口を言われてしまった、自分は嫌われていると考えて

じゃあ他の人にも嫌われてるかもしれないとか

嫌われたら今後どうして行こうとか

悪口をいうなんてあの人はどうかしていると考えることは多いです。

 

しかし、

悪口は言っていたけれど、自分はなぜ、嫌われているとしか考えなかったのか

と考えることは意外に少ないです。

 

悪口を言われたのだから嫌われているに違いない

と考えていることに気づくことも簡単では無く、

いつの間にか嫌われているという前提で思考が進みます。

 

認知を扱うことの重要性

 

思考を変えるのではなく受け取り方を見直す。

 

多くの場合強い感情がでてしまっているときは

受け取り方が極端になってしまっていることが多いです。

 

その時に思考そのものを変えるのではなく

何か自分が極端に受け取ってしまっていることは無いか

と考えていくことが重要です。

 

認知はいつの間にか極端な形になってしまい

その結果思考もどんどん悪い方向に走ってしまいます。

 

出てきた思考を変えるのではなく

最初の入り口の時点でもう一度考えられるようになると

考え方は変わらなくとも、

落ち込みの度合いは変わってきます。

 

認知行動療法は人それぞれの考え方を変えるのではなく

その人が勘違いしていつのまにか極端な方向に走っていってしまうことを防ぐ治療法です。

 

 

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