カウンセリングと占い師のアドバイスの違い
【認知行動療法】はカウンセリングのパッケージです。
一つのやり方ではなく、いろいろな方法を組み合わせて行われます。
よく、聞かれることが、占い師のアドバイスと同じではないのか。というような質問です。
認知行動療法がひと味違うところ
認知行動療法のやり方には気の利いた占い師ならしそうなアドバイスもあります。
しかし、決定的に違うところは以下の3つです。
①科学的な証拠に基づいている
②副作用が出るやり方は省かれている
③クライアントを治すことのみを目的としている
この回では①科学的な証拠に基づいているについて説明します。
医学では論文がかかれて、治療法が広まります。
そこでは何百人にたいして治療法を行い、どの程度差があったかということを調べます。
科学というからには脳の物質とか、理論を中心に考えていると思いがちです。
それらについて考えられることはもちろんですが、一番大事なのは実際に効くかどうかです。
実際に心臓の薬などで、検査値を下げるから使われていた薬が、寿命は延ばしていなかったことがわかった例もあります。
しかし、実際に効くかを確かめるのは思ったより大変な作業です。
科学では、人間がいかに自分のしている治療法が間違いないと思いたいか、分析されています。
カウンセリングする方としない方に分けたとしても
少し良なりそうな人をカウンセリングする方にしたり、少しカウンセリングする方の人に多く励ましたり良くなり具合を少し
甘めにみたり、それは多くのやり方が出てきます。
また、わざとではなく、たまたま自然に良くなる人が多くカウンセリングする方に入ってしまう可能性があります。
これらをあの手この手で絶対にできないようにしてさらに論文になったものは本当に治療の効果以外に影響したものはない
か、世界中の医師から検証される訳です。
認知行動療法は世界中の医師によって採点されている
ここが占い師のアドバイスとは違うところで、占い師のアドバイスが自己採点のテストの結果で、カウンセリングは世界中の
医師が採点した結果です。
しかもこのテストは模擬試験でなく本番なわけです。
あなたは入試を自己採点で点数を付け、甘めの点数を付けないと自信を持って言えますか。私はこれは惜しいから○みたいなものだとか考えてしまいそうです。
もちろん、カウンセリングの中にも自己採点は多くありますが、医学で正式に認められたものはこれらの検証を経てきているということです。
まず今回は①について説明したので、次回は②について説明します。
② 自分のためを思ってくれるアドバイスが辛いとき