うつ病から抜け出せなくなってしまう落とし穴とは?

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うつ病の原因因子と維持因子

 

生化学的なうつ病の原因は【うつ病の原因】で説明しました。

今回は心理学的なうつ病の原因について説明します。

原因には2種類あります。

うつ病になった原因である、原因因子

うつ病から抜け出せない原因である維持因子です。

大切なのは圧倒的に維持因子です。

 

原因因子と維持因子の2種類がある

維持因子の方がうつの改善に大切

人は原因因子にとらわれがちになる。

 

落とし穴の例

この違いを説明する時に私は落とし穴の例を使います。

うつ病の状態が落とし穴に落ちた状態です。

あなたは平地を歩いています。

靴ひもがほどけたのでしゃがんで結びます。

そうすると少し離れたとところに1万円が落ちているのが見えます。

「でも他のひとに見られるのは嫌だな」

当たりを見渡して、見つからないように知らんふりをしながら1万円を拾おうとします。

その時、目の前にあった石に気がつかなくてつまずき、落とし穴に落ちてしまいました。

落ちた後抜け出そうとします。

落とし穴は割と深く、足を掛けところがありません。

「困ったな」

そう思ってイライラしてきます。

「何で靴ひもがすぐほどけるんだ。1万円に気を取られたから罰が当たったんだ。でも人のことなんか気にせず拾えばこんなことには。石が無ければ転ばなかった。そもそもだれが落とし穴なんかを掘ったんだ。」

 

原因因子

 

原因因子とはそのままうつ病になった原因です。

落とし穴の例でいうと靴ひも、1万円、周りを気にする性格、石、落とし穴などがそれにあたります。

生化学的な原因も含まれています。

遺伝子もありますし、性格傾向もストレスもあります。

これらは、どれか単独でうつ病を起こすことは少ないです。

遺伝子でうつ病になりやすい性格の人がいて、生活の上でストレスをうけて、生化学的な変化が起こり恋人と別れたことをきっかけにうつ病になる。

どれか一つがかけてもうつ病にならなかったかもしれず、

どれかの原因がなくとも結局うつ病になったかもしれません。

 

原因因子の危険性

うつ病の時の症状として「反芻」があります。

これは何度も同じことを考えてしまうことです。

この「反芻」はうつ病の維持要因の一つです。

落とし穴の例で言うと、落ちた後に考えてしまっていることを指します。

そのことばかりを考えることで落とし穴からでる工夫の方が考えられなくなります。

原因を探すというのは魅力的です。

うつ病になったことに対して、自分は弱い人間だと感じてしまいます。

その時に起こってくるのが原因を探すことです。

何か自分以外の原因を見つけたり、自分の中でもこれさえ治ればうつ病が治ると思うものを探したくなります。

「何で?」「どうして私が?」「どういうこと?」

これらの感情にまかせて落とし穴の中で反芻をしてしまいます。

これらの答えは最終的に、「どれもが原因因子」となるので、何か一つの原因を見つけようとすると反芻は止まりません。

さらに、その時に魅力的な他人からの言葉が聴かれます。

「あなたは悪くない。1万円があったからそうなった」

「周りを気にすることさえ無ければよかった。」

「落とし穴が存在したから悪い」

人は自分の考えていることを認めてくれる考えに惹かれます。

これらの周りの意見も絡み合い、「反芻」は終わらなくなってしまいます。

 

維持因子

 

本当に大切なのはなぜ落とし穴におちたか?では無く、どうしたら落とし穴から出られるかです。

あしを掛ける場所がない、人が近くにいない、反芻をやめられない。

これらが維持要因です。

大切なのは落とし穴におちた原因の悪者探しでは無く

今どうすれば落とし穴から出られるかです。

その方法の第一歩は、原因を探そうとする「反芻」をやめることになります。

これはなかなかむずかしいです。

原因探しは、納得するために魅力的です。

一方、維持要因探しは考えると行動を起こさなければならなくなります。

また、維持要因を探すことは現在の自分が出来ていないことに目を向けることです。

落とし穴から出られる方法を思いついてそれを実行しないのは矛盾になってしまいます。

体は動きたくない、心はうつ病になった原因を見つけたい。

この二つの意図が合わさって

「反芻」を続けて維持要因を考えないようにする、パターンが生まれます。

 

維持因子に目を向けるためには

ではどうすれば維持要因に目を向けられるか。

大切なのは理解です。

原因因子と維持因子の2種類があること。

維持因子の方がうつの改善に大切なこと

人は原因因子にとらわれがちになってしまうこと

最初にまとめたこれらについての理解が必要です。

そして、考え込んだ時に、

これは原因因子をかんがえているのか維持因子を考えているのか

を整理してみることが「反芻」を止める第一歩です。

 

 

 

 

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