不安から逃げると「不安障害」になる
不安障害の種類
不安によって起こる病気はうつ病よりも多いです。
13%程度が1度は起こすとも言われています。
不安障害と分類される病気は7種類あります。
恐怖症、パニック障害、心気症、社交恐怖、全般性不安障害
強迫性障害、心的外傷後ストレス障害です。
このように不安から様々な病気が起こりますが、
「不安」が悪化の原因となっていることはどれも同じです。
正常な不安
その不安について考えていきます。
不安とは脅威に対する正常な反応です。
例えば、夜に道を歩いていて、横でガサッと音がしたとします。
本能のレベルでは不安によってアドレナリンが生じて、戦うなり、逃げるなり必要な行動がとれます。
そして、それが猫の物音だったと気づくと、ホッとします。
不安を起こした問題が解決されれば不安は下がります。
不安は生きていくには必要な機能というわけです。
不安が害になる理由
そのような「不安」がどこから病気になってしまうのでしょうか。
先ほどの猫の例で説明します。
猫の物音だと気づけば不安が下がりました。
では、気づく前に目と耳をふさいで走ったとしたらどうでしょう。
そのときは不安を和らげるのに少し役立つかも知れません。
しかし、この場合は不安を起こした問題を解決しておらず、「回避」しています。
こうなると、もう一度、物音がすれば同じように走ってしまい、いつまでたっても不安の原因が解決しないことになります。
そして、夜の道であれば物音がしなくても走ってしまうようになり、
暗くなってからは外に出ることさえやめてしまうかもしれません。
これでは不安の原因を解決することはいつまでも出来ません。
この例からも解るように「不安」は「回避」することで不安障害になります。