脳科学と認知行動療法
人間とはなんだ、最新、脳科学ミステリーで認知行動療法の特集がありました。
今回は、認知行動療法と脳科学について考えます。
認知行動療法と脳画像
番組の中で認知行動療法と脳画像についての説明がありました。
認知行動療法の発達。
認知行動療法の歴史は古く1,950年代からです。
当時流行っていた精神分析療法に対抗して行動療法が出てきて
行動療法から発達したのが、認知行動療法です。
認知行動療法が大きく広がり始めているのは現在ですが、
実は、わりと古い治療法といえます。
その頃は、脳科学の発達もあまりありませんでした。
しかし、実際に患者さんに使ってみて効果が出ると言う証拠によって
認知行動療法は広がりました。
脳画像の歴史
脳画像が使われ始めたのが1,960年代以降です。
それまでは、解剖学などによってしか脳の研究が行えませんでした。
脳のMRIが使われ始めたのは1,980年代後半以降です。
脳の血流が分かるMRIが疲れ始めたのは1,990年代以降です。
脳の血流がわかるMRIを機能的MRIといいます。
機能的MRIが使われて初めて、脳の血流を調べることができるようになりました。
脳画像による認知行動療法の証明
認知行動療法と脳画像の歴史について見ていきました。
次に番組でも触れられていたこの2つの関係についてです。
認知行動療法によって特定の脳血流が増える
番組の中で、認知行動療法によるのか血流の変化が説明されていました。
これは画期的なことではありますが、
ある意味では、うつ病に効果があるということをもう一度証明したに過ぎないともいえます。
認知行動療法の効果が、脳画像によってももう一度確認されたということで
脳画像に基づく新しい治療、ではありません。
脳画像と認知行動療法の未来
しかし、脳画像と認知行動療法の組み合わせは
脳を実際に見ながら、血流が多くなる行動や考え方を増やしていく
と言う方向に繋がっていくと新しいものが生まれるかも知れません。
実際に脳画像を見ることでイメージの力によって効果も増すかも知れません。
しかし、その意味では実は脳画像は必要無い、とも言えます。
筋トレでは負荷がかかっている筋肉に意識を向けると
筋力も上がりやすいようです。
新しい行動や考え方のパターンも同様に
今、脳の回路を変える練習をしているとイメージすることで
効果が上がる可能性もあります。
脳科学を学び、脳の回路を意識して
行動や考え方を作っていく、
思いつきではありますが効果がありそうな気がします。