自動思考なければトイレからジュースも飲める
NHKのテレビで脳の不思議を発見しようという番組がありました。
コップからジュースを飲むのは大丈夫でも、新しいトイレから長いストローでジュースを飲むのは気が進まないという実験がありました。
テレビではトイレから液体を飲むのが危険だという学習の成果と結論づけています。
これを【認知行動療法】で説明します。
トイレからジュースが飲めない
認知行動療法から見るとこの学習は自動思考になっていると言われます。
学習の成果は初めは「トイレは汚い」と覚えて、そのうち自然にトイレを見たら「汚い。」になって、最後には何も考えず無意識にトイレを見て汚いと思う
「不快な感情。」のみが残ります。
この元々はあった隠れた思考が自動思考です。
自動思考とは自分で意識していないうちに勝手に考えられる思考です。
トイレからジュースを飲むのは何も考えず汚いと思っている訳ではなく、
トイレを見る → 不快と感じる の間に
トイレを見る → トイレは汚いものだと考える → 不快と感じる
という風になります。トイレは汚いと思う考えがなければその次の感情も浮かびませんが、いつもことで慣れてしまってトイレを見ると不快になります。
このように事実と感情の間に考えがあることで両者が結びつけられるのが自動思考の役割です。
悩みが頭をぐるぐるする時はこの自動思考が巡っていることが多いです。
気づいた時には深く考えず、あ、これは自動思考だ。と思うようにすればコントロールしやすいです。