イメージ記憶を自分でコントロールする。

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人の記憶は当てにならないことが多いです。
覚え違い、勘違い、忘れる。
しかし、逆に言えば記憶はコントロール出来るとも言えます。
大切なのは過去でなく現在です。

イメージの力

人は視覚的な動物です。
多くの情報が視覚を通して入ってきます。
視覚情報が脳の中で閉める割合は85%とも言われています。
記憶もイメージの形で蓄えられる部分が大きいです。
しかし、イメージのままでは情報量が大きいので思考として使われる時は概念として思い浮かびます。
PTSDなど嫌な記憶の場合は避けてしまうことで、圧縮がされていない場合があります。
こうなると、このイメージは大きな影響を脳や体に与え、PTSDの症状となります。
今回はイメージ修正再処理法について説明します。
その前に少し、記憶の特徴についてお話しします。

記憶は歪む

記憶はあまりあてにはなりません。
偽の記憶というものが問題になることがあります。
目撃証言は当てにならないとはよく言われます。
アメリカの実験で、犯罪の場面の絵を見せる証言の実験があります。
実際には黒人はナイフを持っていなかったのに、ナイフを持っていた人が誰だったかを聞かれると、黒人だったと答える人が多かったそうです。
この例からも解るように、脳は圧縮をしたりする際に、今までの経験なども加味して情報を整理します。
一見不便ですが、視覚情報に経験を付け加えることで、意味のある情報を素早く判断するために役立ちます。
しかし、いったん情報に判断が加わると修正が効きにくくなります。
さらに、記憶はありのままであるはずだと言う先入観も加わります。
その結果何度も思い出すことで記憶が歪んでいってしまいます。
このゆがみがPTSDの場合などはネガティブに働くことになります。
ここで、もともと記憶が経験によって、他の情報に左右されることを利用出来る可能性があります。
ようするに自分の手で記憶を改変していくことが可能になる訳です。

イメージ修正再処理法

PTSDの治療の代表的なものは【暴露療法】です。
自分のイメージに対し恐怖を抱いている時は効果的な方法です。
しかし、最初の情報に罪悪感や恥、自己非難などの判断が加わってしまった場合、この判断の部分に暴露に対して慣れてくること可能性は低まります
恐怖や不安は何度も暴露することで馴化が起こりますが、これらの感情は馴化が起こりにくいです。
この時の方法として、イメージ修正再処理法があります。
①まず必要なことはイメージをはっきりさせることです。
再処理するためにそのイメージに伴う自動思考とともに、正確に取り出すことが、成功に必要です。
②次に必要なことは場面の修正です。
力をもった現在の自分がイメージに入っていくことで苦しんでいる自分を助けます。
それでも助け出すイメージを思い浮かべない場合は信頼できる人、警察官など追加的な人物と一緒に行くイメージを採用します。
このイメージは自分の力でイメージできるようになる必要があります。
意識的に別のイメージをするのでは効果は薄いです。
自分や追加人物が入っていくことだけをイメージすることで自然と状況が変わっていく形が望ましいです。
イメージの<ソクラテス式対応と行った感じで想像を膨らまします。 そして自分は犠牲者であるだけではなく、トラウマに対応できる力を持った人間である。 というようにイメージを修復していくことが必要です。

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