うつの診断は2つの質問で出来る
うつ病の診断の2項目
DSMⅣとは精神科の診断をまとめた本です。
この本にうつ病の診断基準が乗っています。
しかし、これは9つあって覚えにくいです。
研究で、この中の2つ満たせば高い確率でうつ病と言えるのではないか、ということが解っています。
①ほとんど1日中毎日続く抑うつ気分
②ほとんど1日中毎日続く興味や喜びの減退
これらが2週間以上ほとんど毎日続くことが条件になります。
この2週間以上ほとんど毎日ということが大切です。
落ち込むことは誰しもあります。
一方誰でも気分が良くなることもたまにはあります。
うつ病の場合は2週間以上ほとんど1日中毎日続くということが特徴的です。
その他の7項目
その他の診断基準として
食事がとれなくなる、眠れなくなる、動きが遅くなる、疲れがたまる、
自分を責める、集中力が落ちる、死ぬことを考える
があります。先ほどの2項目に加え、ここから3項目満たせば
うつ病と診断されることになります。
ただの落ち込みと区別する一番の理由は
診断を満たしたうつ病でないと薬での治療効果がないからです。
この症状が満たしているときはしっかりしたうつ病ですので
精神科の受診をした方が良いということです。
しかし、これを満たさなくても手をこまねいてうつ病がひどくなるのを待たなくては治療が始められない訳ではありません。
その時に役立つのが認知行動療法です。
辛いときの気持ちを少しでも楽にすることで軽いうつの時点で治すことが出来ます。
まとめますと、
うつ病の診断は落ち込みと興味のなさの2項目で出来る。
うつ病の診断を満たすときは薬が効くが、それ以前に認知行動療法が効く。