悪いイメージを解決する方法

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思考は言葉だけでなくイメージによってなされます。
イメージはは捉えにくく、実際に考えていることを自覚させません。
その結果、嫌な感情だけが残り、その感情に振り回されてしまいます。
今回はこの手ごわいイメージをどう扱っていくかについてです。

イメージと思考の違い

イメージ技法とは文字通りイメージを引き出すための方法です。
イメージとは映像で浮かび、思考は抽象的な表現で浮かびます。
思考では「人に無視された。」という思考内容で浮かびますが、イメージは人に無視された時の実際の場面として浮かびます。
認知行動虜法では出来事に対する認知で感情が生じると考えます。
「認知」は多くの場合は思考である事が多いです。これを【自動思考】と言います。
しかし、この認知が「イメージ」としてとらえられる事もあります。
患者の多くは自動思考を言葉だけでなく、脳裏に浮かぶ映像として体験している(Beck & Emery,1985)とされます。
「認知」が「イメージ」としてとらえられている時に問題となってくる事があります。
イメージは「考えている」とは自覚されないことです。
そのため、出来事から直接、感情が生まれたように思ってしまい、自動思考の検証がやりにくいです。
人は多くの場合、抽象的な思考で考えていきます。
情報の圧縮という訳ではないですが感覚から得られた情報は抽象的な思考として蓄えられます。
そしてその思考を使って考えていく事になります。
しかし、強い情動などの場合は処理しきれなくなってしまいます。
PTSDなどが典型的ですが、その場合はイメージそのものが残ります。
イメージの形で生じる自動思考を扱うやり方がこの「イメージ技法」です。

イメージ技法の行い方

まずは言葉によってイメージを想起します。
これはなかなか出来ません。
多くの場合、イメージは嫌なものなのですぐに忘れてしまうからです。
そして嫌な感情だけが残ります。
この嫌な感情を無くすためと思い、強い感情の時に思っている事を想像します。
細かい場所から思い出していくと効果的です。
どこにいたか、誰がいたか、だけでなくどんな音が聞こえてるか、匂いは何かあったかなど。
実際には記憶は細部にこだわることで急に臨場感を持って思い出されます。
そして原因となるイメージをとらえます。
しかし、多くの場合ここまでイメージが細部になると、ある瞬間に感情が起きたことが思い出されます。
何を言われた時か、もしくは関連する何かを思い出したときか。
瞬間がわからなかったいていてもその時の場面は記憶にとどめていてください。
理由もわからず感情に支配されるより,このイメージが感情を生じさせたと理解出来ればコントロール感は増します。
もしその状況の自動思考が具体的に浮かんだのなら自動思考の検証ができます。
イメージは具体的にして行くことで解決が見えるといえます。

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