痛みを%で表すと症状をコントロールしやすい理由

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痛みの基準として「1鼻毛」なる単位があるとの話です。
出産や尿路結石は10万鼻毛というウソのような嘘の話。
今回は痛みを%で表すことで自分の症状を客観的にみるやり方です。

症状を数字で表すメリット

客観的になることは認知行動療法において重要です。
自分の認知を見つめるのも客観的になること自体が効果がある可能性もあります。
客観的になる方法の一つが数字で表すということです。
数字で表すことのメリットは3つあります。
客観的になれる
今までに説明した通りです。
痛い痛いと思っているより、さっきは痛み60%、今は痛み80%と感じると、いやでも客観的になれます。
症状の有無で考えないですむ
普通は痛みや不安はあるなしでとらえられます。
そうすると痛みがおさまっている状態でも「まだ痛みがある」ということになります。
これが数字で表せば、痛みが10%になったととらえられます。
こうなると、楽にはなっているから少しは活動しようかという気持ちになれるかもしれません。
結果、その他の活動をすることで症状からの注目が離れ、症状自体も緩和されます。
症状の変化を感じることができる
症状が数字で表せなければ治療をして痛みや不安がなくなったかどうかが気になります。
しかし、症状を数字でとらえれば、10%の改善、と考えられます。
一つのやり方で10%なら5つ組み合わせれば50%の改善です。
このように数字で考えれば少しの変化でも効果があるものと感じることができます。

症状を数字で表す方法

SUD(Subjective Units of Discomforts)というものがあります。
日本語では主観的苦痛尺度です。
難しく書いてありますが要するに先ほどのように%で表すでいうことです。
しかし、いくつか注意があります。
何も考えずに%で考えると容易に100%と言いたくなります。
そのためには先に基準を決めることです。
毎回80%の症状が違っていれば客観性は落ちてしまいます。
まず、考えられる最高の痛みを100%とします。
したがって120%はなしです。
症状がない状態は0です。
さらに10%刻みで、どのような症状が何%か先に決めておいてください。
これであなたの尺度が出来上がりました。
この尺度を利用して、
客観的に症状をとらえ、症状の有無だけにとらわれず、工夫をして変化を感じてください。
数字で表すことで症状を客観的にみる方法でした。

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