パニック障害の原因、生物学的原因から障害になりやすいパターンを考える。

スポンサードリンク

今回はパニック発作の原因についてです。

まず、パニック発作とはどのような性質があるかを説明し、

生物学的要因と心理学的要因について考えます。

 

 

パニック障害とは何か

 

パニック障害は【パニック障害】でも説明しましたが

【不安】障害の一つで、急激な不安発作を繰り返す病気です。

 

10分以内の急激な不安発作を繰り返し起こし

その発作がいつ起こるのかと、常に不安になる病気です。

その結果、外に出れなくなったり、乗り物に乗れなくなったりします。

 

パニック発作は生涯で50%の人が起こし

異常な事でも何でもありません。

逃げるか戦うか反応とも呼ばれ、

生物としての人間が危険を察知した時の

緊急の力として使われます。

いわゆる、火事場の馬鹿力です。

 

問題はパニック発作を起こす事ではなく

パニック発作を怖がりすぎて

パニック発作を起こさないようにする注意をしてしまう事

最終的にパニック障害になる原因です。

 

パニック発作の生物学的要因

 

パニック発作の生物学的要因について

誰でもパニック発作を起こす方法について説明し

その後、それを繰り返してしまう人の特徴について述べます。

 

誰でもパニック発作になる状況

 

実は、これを注射すれば、誰でもパニックになるという物質があり、

それらはパニコーゲンと呼ばれます。

二酸化炭素、乳酸ナトリウム、カフェインなどが

パニコーゲンの仲間になります。

 

これらの物質を注射すると

だれでも急激な不安発作

逃げるか戦うか反応を起こします。

 

何度も説明するようにパニコーゲンがあれば、

誰でも急激な不安発作が起こります。

したがって、発作が起きているときは

「これはパニコーゲンが増えてる時、誰にでも起こる事だ。」

と思う事で落ち着きを取り戻せるかもしれません。

 

発作からパニック障害になりやすい生物学的特徴

 

では、このパニック発作がパニック障害になってしまう人の

特徴はどのようなものがあるのでしょうか。

 

まず一つは交感神経系の緊張が亢進している人です。

緊張が亢進している状態は危険察知モードです。

いつでも逃げるか戦うか反応を出せる準備をしており

パニック発作が起きやすい状況をいつも作ってしまう人と言えます。

 

もう一つは繰り返される刺激に対する順応が遅い人です。

何度か発作を繰り返してパニック障害になります。

多くの人は最初に比べて次の発作はより軽くなります。

 

この刺激に慣れる過程を順応といって

痛みの刺激が何度も繰り返されると慣れてくるのと同じ仕組みです。

この順応が起こりにくい人はパニック発作に慣れる事ができず

パニック障害になると考えられます。

 

パニック障害は遺伝的な病気か

 

パニック障害は交感神経系の緊張が亢進している人

順応が怒りにくい人が起こりやすいと説明しました。

 

この特徴は遺伝的で持って生まれる特徴です。

しかし同時に、コントロール出来る特徴でもあります。

 

高血圧の遺伝子を持っていても

生活習慣が良ければ高血圧にならない人がいるように

パニック障害になりやすくとも、工夫する事でパニック障害になりにくくなります。

 

交感神経系が興奮しやすい人は

【リラクゼーション】という方法があります。

呼吸法などがこの仲間で、

興奮した交感神経を押さえる訓練をする事でパニック発作を起こりにくくします。

 

順応が遅い人に対しては暴露療法です。

これは【認知行動療法】の一つです。

順応が遅くとも、わざと繰り返して

自分の脳にこの刺激は心配ないという事を学習させれば

遅くとも順応は起こります。

 

パニック障害の説明とその対処方法でした。

 

 

 

スポンサードリンク

コメントを残す


二 + = 3

サブコンテンツ

このページの先頭へ