閉所恐怖には2通りのパターンがある?

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閉所恐怖とは狭いところの閉塞感に対する恐怖です。

正式な病名ではありません。

症状で考えれば、【不安】障害になると思います。

 

By: H.Adam

 

 

閉所恐怖の正体

 

閉所恐症は正式な病名ではないですが、よく使われる言葉です。

今回はこの閉所恐怖について考えてみます。

閉所恐怖の中には

狭い所自体が苦手な閉所恐怖と

狭いところで不安発作が起きるのがこわいパニック障害

の2種類に分けられます。

 

閉所恐怖の重症はパニック障害

 

【パニック障害】とは

急激な不安発作が起こり、すぐ収まる

不安発作がいつ起こるのではと心配になる

という症状で診断できます。

例を挙げて説明してみると

 

飛行機や乗り物が怖い

乗り物に乗った時に不安発作が起きた。

乗り物にのって何が怖いかというと、また発作が起きる気がして怖い。

飛行機自体に恐怖感は少なく

そこで発作が起きるのが怖い、というのがよりパニック発作っぽい症状と言えます。

 

単一の恐怖症としての閉所恐怖

 

もう一つの可能性は【恐怖症】です。

一概には言えませんが恐怖症の方が

ありふれた疾患、治る可能性も高い、日常生活への影響が低い

事が多いのでパニック障害の基準を満たすときよりも軽症とも言えます。

 

恐怖症は

特定の物や状況が怖くて、避けたり、我慢したりする

症状です。

 

こちらも例をあげて説明しますと

飛行機や乗り物が怖い

発作が起きたりする訳ではない。

怖いのは発作がおきることではなく

墜落してしまうのでは、圧迫感そのものが嫌だ、などの恐怖感です。

 

その他にはもしかして

狭いところで怖い目にあった人が、そのときを思い出すから嫌だという

【PTSD】のような症状の人もいるかもしれません。

 

閉所恐怖症の治療

 

では閉所恐怖の治療法です。

【認知行動療法】のなかでは不安障害なので暴露が有効です。

パニック発作に近い閉所恐怖と恐怖症に近い閉所恐怖では若干やり方が違います。

 

暴露療法と名前は豪快ですが実は繊細です。

何が怖いかということをはっきりさせる必要があります。

そして、怖い事をピンポイントに感じる必要があります。

ある意味性格が悪いとも言えます。

 

パニックっぽい閉所恐怖

 

パニックっぽい閉所恐怖の場合怖いのは発作です。

狭いところにに暴露する事ももちろんですが

そこで発作を起こしそうな事をするのが重要です。

例えば、1秒ごとにすったりはいたりするとか、

息を止めてみるとか。

自分で見つけるのは難しいですが、どうしたら自分は発作が起きると思っているのか

そこをしっかりと考える事が上手くいくこつです。

 

恐怖症っぽい閉所恐怖

 

こちらは単純に狭いところに慣れれば良い

残念ながらそれだけでは足りません。

どうなってしまう事が怖いかという分析は必要です。

パニックよりも怖い事は人それぞれなのである意味見つけるのはさらに難しいかもしれません。

 

分析を失敗してしまうとどうなるのか例で説明しますと

墜落するのが怖いと思っている人がいたとします。

その人が分析をせず、ただ飛行機に乗るという暴露をします。

そうすると、その恐怖に耐えられなくなって

「南無阿弥陀仏」など落ちないためのおまじないを唱えたり

何らかの方法で恐怖を下げようとします。

 

車に乗るのが怖い人はいつでも携帯電話を持つようにしているかもしれません。

それで上手くやれるんだから良いじゃないかと言われる方は多いです。

これは個別に何がしてはいけないという訳ではなく、

恐怖が下がる行動をしてはいけないという事です。

そうすると本来の目的である不安に慣れることが出来なくなってしまいます。

 

したがって、しておきたいけどしない方が良いかな、と気づいた事はすべてしない方が結果は良いです。

例で言えば、いかにして、落ちるかという恐怖を最大限感じられるか。

「この飛行機は絶対に落ちる。」と逆に唱えてみたり

安全そうな席はわざと避けてみたりなどの行動が必要になります。

 

閉所恐怖症についての記事でした。

 

 

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3 Responses to “閉所恐怖には2通りのパターンがある?”

  1. […] 閉所恐怖とは狭いところの閉塞感に対する恐怖です。正式な病名ではありません。症状で考えれば、【不安】障害になると思います。 出典 閉所恐怖には2通りのパターンがある? | 不安に役立つ認知行動療法 | Thin… […]

  2. 育児中 より:

    春頃に何度か掲示板でお世話になった者です。久しぶりに訪問したらずいぶん変わっていてびっくりしました。明るくなりましたね。
    以前いただいたアドバイスを読み返そうと思ったのですが、もう残っていませんよね?
    ちなみに嘔吐恐怖の相談です。どこにコメントすればいいのかわからず、閉所恐怖のほうに来てしまいました。またご相談したいときは、どこにいけばいいでしょうか?

    • thinkDr より:

      ありがとうございます。今は少しづつ改定しているところです。各ページで相談していただければ返信できますよ。これからも宜しくお願いします。

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