感情移入:ミラーニューロンでうつがうつる

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人間には感情移入出来る力があります。

実はそれはまねをすることの力です。

そしてそれは猿や人に存在するミラーニューロンの役割です。

 

 

まねをすることとミラーニューロン

 

人間にはまねをする時に働くミラーニューロンと呼ばれる

神経細胞があります。まずはこのミラーニューロンについて説明します。

 

ミラーニューロンとは

 

ミラーニューロンは見ている対象のニューロンの活動を鏡のように映すニューロンです。わかりやすく説明します。

 

手を動かしたときにニューロンが働きますし、考えるときもニューロンが働きます。

ニューロンとは神経細胞と同じ意味で人間が行動したり、考えたりする時に働きます。

 

そのニューロンの中に自分がしていない行動でもその行動を見るだけで働くニューロンがある事がわかりました。

自分が手を動かしてないのに、手を動かした人を見るだけで、同じニューロンが活動するということです。

そしてこれがミラーニューロンと名付けられます。

 

最初は見ている対象の動きと同じ動きのニューロンが働くだけだと考えられていました。

しかし、実は行動ではなく「意図」を読み取っている事がわかります。

 

例えば、物をつまむ動作をすれば、物をつまむ時に働くニューロンが働きます。

物をつまむ動作とは物に向かって人差し指と親指をある程度まで近づける動きです。

同じ指の動きでも上を向けて素早く動かすようにすると、働くニューロンは違ったようです。

 

また、紙を破る時に働くニューロンは実際に動きを見たときだけでなく

紙を破る音を聞くだけでも同じ部位のニューロンが働いたとの事です。

 

このように、相手の動きではなく、意図をまねるのがミラーニューロンの特徴です。

 

感情移入する事とミラーニューロン

 

では他人の「意図」をまねすることでどのような事が出来るようになるのか。

それが感情移入です。

 

実験では相手の意図だけでなく、相手の感情を見た時に

自分が同じ感情を持った時と同じ反応するニューロンがあるとのことです

 

猿や人間は群れで暮らしています。

その中で相手の意図や感情を読み取っていく事は必要なことでした。

 

しかし、一つ問題があります。

それは相手の感情、例えば悲しみを読み取ると、自分にもその感情が出てしまう事です。

悲しんでいるのを見たときに働くミラーニューロンは実際に悲しいときも働きます。

そしてそれは脳は完全には区別出来ません。

 

そのため、悲しい人がそばにいると同じように悲しくなる事になります。

 

感情移入をコントロールするためには

 

うつ病がうつるとか

喜びを分かち合うとかは、このミラーニューロンの働きです。

 

上手く使えば相手の気持ちになって考えたり、

意図を読み取って、行動してあげたりする事ができます。

しかし、同時に相手の感情に巻き込まれてしまう事もあります。

 

どうすれば、感情移入を上手にしながら、巻き込まれることを防ぐ事が出来るのでしょうか。

 

それは、ミラーニューロンを意識する事です。

 

理由がわからず、ミラーニューロンによる悲しみの感情を受け取ってしまえば

人は自分は悲しいんだと判断してしまいます。

 

うつ病の時もセロトニンが減少して悲しい気持ちが生じたあとで

脳はその理由を考えようとして、自己否定感と結びつき、より悲しみを悪化させます。

 

ミラーニューロンによって生じた悲しみが、自分の中の悲しい事と結びつけられます。

これを防ぐために自分まで悲しい気持ちになっていく前に新しい理由を脳に与えます。

 

「これは自分が悲しいんじゃ無くて、あいての悲しみを読み取っているだけだ。」

「これはミラーニューロンの悲しみだ。」

理由がわかる事で脳は納得します。

 

【認知行動療法】で感情と距離をとる事で感情をコントロールする方法があります。

そのやり方を応用した感情移入をコントロールする方法でした。

 

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3 Responses to “感情移入:ミラーニューロンでうつがうつる”

  1. ひそか より:

    お忙しいなか、すみません。
    これからも自分ができることをがんばります。
    勉強になりました。
    ありがとうございましたm(__)m

  2. ひそか より:

    はじめまして。
    記事を読ませていただきました。
    突然のコメント失礼します。

    私は事件など、被害者の気持ちに感情移入しシンクロしやすく
    いつもとても苦しみます。

    同調し、苦しみや悲しみを共有します。
    恐怖や絶望を思うと心が砕けそうになります。

    そして、もうひとつは彼らを救いたかったという無念です。
    もし近くにいたら行動を起こせた、或いは
    通報できた、救えたという無念が大きいです。

    申し訳ない気持ちになり押しつぶされそうになります。

    これは感情移入が強いせいだと自分では認識しています。
    おかげで、人の何倍も楽しい気持ち、喜びも持っています。

    なのでボランティアをしているときが一番満たされるのだと思います。

    しかし、こうして平和に楽しく過ごしている影で
    いつも誰かが子供たちが苦しんでいるのだと思うと
    何のために人は生きているのだと、そう思うこともよくあります。

    ミラーニューロンの悲しみだと、自分に認識させることで
    マシになるということなので試してみようと思いますが
    本当に辛いです。

    他にも良い方法があれば教えてください。

    • thinkDr より:

      返信がおそくなり申し訳ありません。辛い気持ちを持っている中、ボランティアなど自分の価値に向かって進んでいることはすばらしく、尊敬します。残念ながら辛い気持ちを完全に消すことはできませんが、少しでも役立てていただき、ひそかさんが自分が大切に思うことに向かうのをお手伝いできればうれしいです。

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