パニック発作の対処法でしてはいけないこと

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今回はパニック発作の対処法でしないほうが良いことです。

 

 

良薬は苦く悪薬は甘い

 

しない方が良いことを説明する前に

短期的利益と長期的利益について説明させていただきます。

 

短期的利益と長期的利益

 

短期的利益はすぐに楽になること、すなわち甘い悪薬です。

長期的利益は最初は苦しくて後に楽になること、苦い良薬です。

 

問題は人間を含めた動物は

甘い悪薬を好むようになっているということです。

 

苦い良薬が良いことは頭ではわかっても

動物と同じ体では理解は出来ないのが宿命です。

 

何度痛い目をみても短期的利益から抜け出せないのは

体の反応としては当然で、

体にとっては苦い良薬はただの苦い薬としか理解出来ません。

 

甘い悪薬は見つけやすい

 

そのため、甘い悪薬を見つけることは簡単ですが

苦い良薬を見つけることは簡単ではありません。

 

甘い悪薬もそのときは気分を良くするため

効果があるように思えます。

 

さらにたちが悪いことに

甘い悪薬の結果、症状が長期的に悪くなっても

悪い時に効果があるのは甘い悪薬なので

まさか、今効果のあった甘い悪薬が悪化の原因とは到底考えられません。

 

その時に苦い良薬を飲もうもんなら

調子が悪いのにさらに苦いものを飲まされて

悪化したようにしか思えません。

 

パニック発作の甘い悪薬

 

前置きが長かったのですが

甘い悪薬を打ち破るためにはそう簡単には行かないので

必要な長さでした。

 

では、パニックの甘い悪薬の発表です。

これは、甘い悪薬が効果があったと信じる人が多いので

批判されやすいのですが頑張って発表します。

 

甘い悪薬の正体

 

一番多いのはパニック発作をおさえるために

体調を整える、ということです。

 

じゃあ体調を悪くすれば良いのか

そうするとパニック発作が出るじゃないか、

お前は医者だから患者の苦しみを全然わかっていない。

そう言われる方の気持ちはよくわかります。

 

そのように苦しんでいる方がいるからこそ

ながい眼で見て良くなっていって欲しいというのが私の願いです。

 

体調を整えることは悪いことではありませんし、

事実体調が整っているときはパニック発作が減ります。

 

しかし、パニック発作を押さえるために体調を整えようとすると

 

いつの間にか今日は体調が悪いからパニック発作が出る

と考えるようになります。

甘い薬が悪薬になった瞬間です。

 

体調が悪いからパニック発作が出ると思う不安が

パニック発作を引き起こします。

 

そうすると何とかしてそれを防ぐために体調を良くしようとする。

その時に体調が良くなって発作は減りますが

長期的に見ると、体調を良くしなければ発作が出る、とより強く考え

それが更なる不安を呼びます。

 

体調を良くすることにこだわらない

 

ではどうすれば良いのか。

 

体調を整えることにこだわらないことです。

体調が悪くても、その日は、パニック発作が起きるかもしれないから、無理しない

ということはしないことです。

 

今日体調が悪くて発作が起きるかもしれないけれど

起きた時は起きた時だから

良薬を飲むつもりで、普通通り行動しよう。

 

そう考えることで

その日は発作が起きるかもしれませんが

長期的に見ると発作が起きそうな時も発作をおこしながらでも行動出来るようになり

 

結果的に不安感が減っていきます。

 

しかし、これをしようと思うと

体から強い反対が来ます。

「今すぐ楽になった方が良いぞ。」

「このまま体調が悪くなると最悪なことになる。」

「ひどくなって、トラウマになってしまっても良いのか?」

「ほら、早く横にならないと、パニック発作が来るぞ。」

これらと戦うのは容易なことではありません。

 

少しずつ自分自身と戦うことで一歩づつ進んでいくことが出来ます。

 

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One Response to “パニック発作の対処法でしてはいけないこと”

  1. mio より:

    避けようとして

    悪化させてるなんて、
    読みながら涙がとまらない。

    今よみはじめです。

    もっとコラムを読んで 悪循環たちきりたい。

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