試してみる、ことで認知を変える
今回は試してみることと認知の関係についての記事です。認知とは考え方や捉え方のパターンといった感じです。
いつも水を持っていないとだめな気がする、などやめれたらいいなと思うことをやめてみるために役立つ方法です。
試すことの力
試すことでわかることは多いです。現代社会を支えている科学の大事な部分が試すこととも言えます。
試すことでわかること
試すことでわかることについて考えてみます。
まずは当たり前だと思っていたことが、本当にそうであるか確かめることができます。
科学の世界でもそうですが、当たり前が実は違っていたというパターンは多いです。当たり前だと思っていつもこうするようにしていたけど実はあまり意味はなかった。というようなことも試してみることでわかります。
他には、試してみると納得できるということです。
認知行動療法では別の考え方も考えてみることをします。しかし、その時に問題となることはそういう風に考えれば良いことはわかるけれど納得できない。という状況になることです。その場合も試してみることが納得するために役立ちます。
試してみるとは
ではどうやって試すかということについてです。
試してみるということは実は科学そのものです。なので、どうやって実行するかは科学のやり方に似ています。
- まずやめてみるとどうなるか仮説を立てる
- 実際に試してみる
- 仮説がどの程度正しかったか検証する。
ポイントは、やめたらどうなるかをあらかじめ考えておくことです。
実際にどうやって試すか
試すことの良い点と、実際に科学的な方法で試してみる一般的な方法について説明しました。次は実際にどう実行するかに関してです。
試すことの探し方
まずは、何を試すか探さなければなりません。どうやって探すかと言いますと、いつもやらないと悪い気がするけどいつも続けてると不便なことをさがす、感じです。例えば
- いつも水を持ち歩いてる。
- いつも書類は何度も確認して時間かかるけど
- いつも決まって食べる物があるけど
もちろん、やりたいことをやめる必要は全くありません。やりたい訳ではないけどやらなきゃならない気がしていること、を探してください。
試し方
例えばいつも水を持ち歩いているとします。持ち歩くのは重いから無い方が楽ですよね。しかし、特にパニック障害の方の中など、持ち歩かないと不安ということでいつも水を持ち歩いている方は意外と多いです。
まずはやめるとどうなるか仮説を立てます。この時に大事なのは不安になる、などではなく、発作が起きるなど具体的な仮説を立てることです。
次に試します。実際にやめてみるとどうなるか観察する感じで。
そして、どの程度正しかったか検証します。不安になったけど、少しの時間なら水がなくても大丈夫だった。などです。
確かに不安にはなります。しかし、このこの「試してみる」ことを少しずつやっていくと、徐々に自分がしたいことだけできるようになってきます。逆に「試すこと」をしないで不安だからという理由で行動をしてしまうと、徐々にしたくないけどやらなきゃ不安な行動が増えてきます。
是非試してみてください。