言いたいことを上手く言うアサーション
相手に自分の主張を伝えることは簡単ではありません。
その方法としてアサーション(主張訓練)があります。
アサーションも【認知行動療法】の一つです。意見を伝える時はどうしても、言わないでおこうか、いや、しっかり言ったほうが良いと強く主張するか言わないかの2択になりがちです。
アサーションの例
例えば【うつ病】の人がある程度よくなったのに仕事に行かないで寝てばかりいるとき
A 「なんでいつまでもグズグズしているの、少しは外に出たらどう?」
B 「つらいから寝てるのになんでそんなこと言うんだ。」
となりがちです。これではお互いのためになりません。
もったいないのはAさんに「ずっとこのまま何も出来ないんでいるのではないか」という心配
Bさんに「辛くて寝てばかりいて迷惑をかけている。」という気持ちがあるのに伝わらないことです。
やり方は状況→思っていることを言ってから提案を言って代案を出します。
Aさんなら
状況:最近は横になっていることが多いけど
気持ち:このままずっと何も出来ないでいるのではないかと心配
提案:たまには外に出ることもしてみたら
代案:自分の調子の良い時で良いから
これをうけてBさん
状況:いつも横になってばかりで迷惑をかけてると思う
気持ち:でもせかされるととても辛いんだ
提案:あまり外に出ろとは言ってほしくない
代案:調子がいい日に散歩に出る時は言うようにするよ
こうすれば強く言うのではなく、相手に意見を伝えられ、お互い代案も出しているので妥協点は見つかりやすくなります。
AさんとBさんでは妥協点は「調子がいい日はなるべく散歩するようにする。心配しているAさんのためにその時は声をかけるようにする変わりにAさんからは外に出ろとはいわない。」となるかもしれません。
この枠組みで意見を言えばかなり伝わりやすいと思います。