うつ病という名の落とし穴からぬけ出す第一歩

スポンサードリンク

原因を探す事は魅力的です。
原因さえ解れば、そこが解決すれば症状も良くなると思いがちです。
しかし、落とし穴に落ちた後、這い上がる事をせずに落ちた原因を考え続けていたらどうなるでしょうか。
原因を探す事よりも重要な事について説明します。

落とし穴に落ちる

ある人がまっすぐ道を歩いていました。
ふと道ばたに目を向けると何と1万円札が落ちているではありませんか。
これはラッキー。
そう思って道からそれ、一万円札に向かいます。
1歩踏み出すと、右足に地面の感覚がありません。
気づいた時には落とし穴にストンと落ちてしまいました。
2mほどの深い落とし穴でしたが下には落ち葉がひいてあり、怪我には至りませんでした。
たちの悪いいたずらです。
彼は落ちた後考えます。
「いったい誰が、こんな事を。」
「自分が1万円札なんかに目をとられたからこうなった。」
「足を踏み出した瞬間の感覚に気づけば良かった。」
そして原因についてさらに考えます。
「多分やったのは自分のライバルのあいつだ。」
「そもそも自分が欲張ろうとしたからこうなった。」
「足に踏んだ感覚がない時は危ないようだ。」
最後に対処方法についても考えます。
「ライバルが何をしているかに目を光らせよう。」
「欲張る事はないようにしよう。」
「足の感覚がない時は踏み出さないようにしよう。」
すばらい洞察です。しかし、ここまできてふと考えます。
「なぜ、原因を見つけて、今これらに気をつけているのに自分は落とし穴にまだいるのだろう。原因に気づいて対応方法を考え、実行しているのに状況は改善しない。これは原因が間違っていたのだろうか。それとも対処方法が適切ではないのか。」
彼を笑っては行けません。
同じような事を人はうつ病になった時にしてしまう事がすごく多いです。

維持因子と原因因子

落とし穴に落ちた原因が「原因因子」です。
ライバルの行動、自分の欲、自分の感覚に気づけなかったこと、これらは原因因子です。
現在落とし穴にいて抜け出せない要因が「維持因子」です。
足をかけるところがない壁、足下をとられる落ち葉、そして
原因ばかりを考え実際に落とし穴からあがろうとしない自分
現在の状況から抜け出すのに必要な事はどちらかは言うまでもありません。
うつ病の人は「反芻」が多いとされています。
一度落ち込んでしまったりすると、その事について何度も考えてしまいます。
あれがわるかった、こうすればよかった、やっぱり自分はダメな奴だ。
原因について考えれば、解決する感じがします。
しかし、因果関係というものははっきりとは解らないもので、うつ病の時はどうしても自分を責めてしまいがちです。
そして、いつまでたっても抜け出せなくなります。
必要な事はもちろん維持因子に目を向ける事です。
しかし、うつ病の時は、目線は過去に行きがちで、現在や未来について考えるのは苦手です。
そのためまた得意な過去の反芻に戻ります。
原因因子よりも維持因子に目を向けることの必要性を理解すること
原因ばかりを考えてしまう事がうつ病の症状の一つであること
これらにまず気がつくことがうつ病という名の落とし穴から抜け出す第一歩です。

スポンサードリンク

コメントを残す


4 + 二 =

サブコンテンツ

このページの先頭へ