自律神経は呼吸でコントロール出来る
今回は自律神経症状をコントロールする方法です。
呼吸法を使います。
自律神経症状は不安症状
精神科の疾患は国によって差があります。
日本の特性は感情がそのまま表現されにくいところです。
アジアではもともと落ち込んでいるなど表現するよりも
体調が悪いという表現が使われることが多い国です。
欧米に比べ日本では自律神経症状として不安が表現されます。
具体的には火照り、頭痛、お腹の症状などが多いでしょうか。
そのため不安による症状であっても
精神科に来ないことが多いです。
その結果症状に長く苦しむということも多いように見受けられます。
もし、落ち込む気持ちが2週間続くときは
精神科でしっかり治療することが必要です。
とはいってもそれほど症状が強くなければ
精神科に行くのはやはり抵抗があるでしょう。
自律神経の症状をコントロールするときは
抗不安薬という薬を使います。
しかし、この抗不安薬の効果は
自分の自律神経を自分でコントロールすることでも出すことが出来ます。
呼吸法で自律神経を調節
そのやり方が呼吸法です。
まずは呼吸の役割について説明します。
呼吸はコントロール出来る自律神経
自律神経の症状は様々です。
動悸がしたり、息が早くなったり、体が熱くなったり。
動機や体の温度を自分でコントロールすることは出来ません。
しかし、呼吸であればコントロール出来るのです。
そして自律神経症状はそれぞれ関連があります。
このような理由から
まず、呼吸をコントロールすることで自律神経に影響を与え
そこから動悸や火照りなどを押さえていくというやり方がとれます。
呼吸法のやり方
では呼吸法の実際のやり方です。
わりと自由で問題ありません。
体勢はどのようなであっても良いですし
目は閉じても開けてもよく、呼吸のやり方も自由です。
守ってほしいことは3つ
一つは息の早さをゆっくりとすることです。
息の早さが早くなればそれは逆に自律神経を興奮させてしまいます。
もう一つは数を数えるか「リラックス」と心の中で唱えながら呼吸をすることです。
せっかく呼吸法で自律神経を押さえようとしても呼吸をしながら
不安なことを考えていれば自律神経は収まりません。
いましている呼吸に意識をむけ、気がそれないために
数をかぞえるか、何か心で唱えながら呼吸に集中してください。
最後はイメージです。
不安で体の症状に出る人はある意味で思考から体に影響を与えることが
得意な人であるとも言えます。
それを生かして、呼吸法が様々な症状に影響を与えるイメージをしてください。
心臓に神経が行って動悸が静まる。
体全体にいって火照りがさめる。
腸に行ってお腹のぐるぐるが収まる。
体の隅々まで影響が広がるイメージです。
一度やって上手く行くほど簡単には治りません
しかし、何度も繰り返すことでコントロール出来るようになってきます。